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Date:2024.06.04 Posted by:kaihatsu_in
システム運用開発のKIです。
自宅のパソコン用スピーカーとしてSPS-B6を使用しています。
かなり古い物です。
自分で購入したものではなく、数年前に他界した伯父が使っていたものです。
伯父は音楽が好きで、部屋にはレコードプレイヤー、たくさんのレコード、
大きなアンプやこれまた大きなスピーカーが設置してありました。
遺品整理の際に、それら一式は親戚に引き取られていったのですが、
オーディオ関連では唯一このスピーカーだけはパソコンに接続されていたために残っていました。
「パソコン周りはよく分からんから、処理頼むわ」で、古いパソコンとともにウチに来ました。
古いパソコンは使い道がなかったため処分しましたが、
せっかくなので、このスピーカーは自分もパソコン用スピーカーとして使うことにしました。
伯父が使っていた当時、音楽系サブスクリプションサービスは黎明期であったため
パソコン用スピーカーは明確に音楽用ではなく、「それなりの値段でそれなりの音質」で選んでいたのだと思いますが
ツイーター内臓で高音、低音を独立して調整が可能であり、パソコン用としては少し大きいですがなかなかの性能です。
オーディオに詳しくない自分にとっては十分な音質です。
そんなスピーカーですが、ある日突然「ピー」とノイズ音が混じるようになりました。
あれ?と思い、いったんスイッチを切って再度オンにします。
……。
やはり変な音がします。
最初は「ピー」だった音が「プピー」とか「プシュー」のような、なにかを吹き出すような音に変わり、
なんだか変な臭いもしてきて、ちょ、まってなんか煙が出て
慌ててコンセントから引っこ抜きました。
スピーカー正面の格子の隙間から立ち上る白煙はかなりの緊迫感でした。
ああ、ついに壊れてしまったのか。
製造からおよそ15年、仕方ない事でしょう。
それにしてもなかなか激しい壊れ方です。
突然の発煙で燃えるかと思いました。
次の不燃ごみの日は……とカレンダーを確認したのですが、やはり気になります。
遺品をそんな簡単に手放して良いのか?
自分も結構気に入っていたのでは?
というかこれ、もしかすると修理できるのでは?
保証も何もない骨とう品です。せっかくなので修理してみます。
失敗したらその時は諦めましょう。
まずは背面から分解し、現状を確認します。
ひどいありさまです。
コンデンサが豪快にお漏らししています。経年劣化による液漏れでしょう。
プシューという音や異臭はこれが原因ですね。
これなら簡単に修理ができそうです。
壊れたコンデンサを取り外して容量を確認し、新しい部品を購入します。
同じコンデンサが複数使用されていたため、念のためにそれらも一緒に交換して修理完了です。
部品代の数百円で、無事に元のように音が鳴るようになりました。
中学校の技術の授業というのはこういう時に役立つのだなぁ……
修理してしまうと、愛着が湧いてしまいますます手放せなくなりました。
次回のお参りの際にでも「まだ使っているよ」と報告しておきましょう。