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Date:2025.09.20 Posted by:kaihatsu_in
システム運用開発のKIです。
船に乗りたい。
豪華客船じゃなくていいから、ちょっと船に乗ってどこかに行ってみたい。
最近なんとなくそう思うようになりました。
子供の頃には何度かフェリーに乗った記憶があるのですが、具体的にどこに行ったのか思い出せません。
さすがにクルーズ船なんかは家族で利用するにはなかなか手が出ませんが、近距離のフェリーであれば、わりと手軽に利用できます。
そんな思いがあり、今年の夏は小豆島に行ってきました。
先に書いておきますが、今回は船の話しかしません。
小豆島観光情報を期待した方、申し訳ありません。
神戸⇔小豆島(坂手港)の往復で利用した船はジャンボフェリー あおい です。
ジャンボフェリーでは「りつりん 2」と「あおい」の2隻が運航されていますが
往路、復路、ともにちょうど良い時間帯は「あおい」だったため、同じ船を2回利用しました。
出発の日。
港に着いた時点で、近くで見る船の大きさにテンション爆上げです。
▼トレーラーの奥に見える「あおい」
それでも「あおい」は132mであり、日本最大のフェリー「はまなす」「あかしあ」は224.8mと
ここからさらに100m近く大きいというのが驚きです。
さらに大きなクルーズ船では、「飛鳥III」が230mになるそうです。
いつか見てみたいですね。(乗ってみたいとは気軽に言えない)
今回は車移動のため、案内に従って車ごと乗船していきます。
ここでもまた独特の非日常感で盛り上がります。
▼乗船
▼車両デッキの様子
乗船して車を降り、席についたものの、私と長女だけは興奮して落ち着きません。
早朝のために眠たそうな家族を放り出して、2人でデッキにあがりました。
いよいよ出航です。
エンジンは唸りを上げ、煙突からはより一層激しく黒煙を吐きながら、
徐々に大きな船体が岸壁を離れていきます。
▼神戸港から出港
地上やターミナルビルでは、見送りに来たであろう人、別の船を待っているであろう人が、
それだけでなく、たまたまそこにいたであろランニング中の人、犬の散歩中の人、さまざまな人が手を振っています。
その中に知っている人はもちろんいないのですが、思わず手を振り返してしまいました。
一度動き出すと、船は思ったよりも静かに、しかし力強く確実に前に進んでいきます。
灯台を越え、徐々に陸地が離れていきます。
その時になんとなく感じました。
橋や飛行機があっても、なぜ船旅が残っているのか、を。
そもそも船しかないんや、とか、時間が~値段が~、とかを言い出すと身もふたもないんですが
なんとなく、この感覚のために船旅があるのかな、と感じました。
なかなか言葉では表現できません。
片道3時間半程度と、新大阪⇔東京間の新幹線よりも1時間長いのですが
売店やちょっとしたゲームコーナー、足湯やお風呂などといった船内設備が充実しており、
気晴らしにデッキに出て散歩もできるので思ったよりも体感時間は短めでした。
明石海峡大橋をくぐる前には船内アナウンスもあるので、橋を下から眺める事もできます。
▼まもなく明石海峡大橋
帰りは遅い時間になったので、船内で夕食、お風呂にも入ったのでかなりあっという間でした。
また、心配していた船酔いですが、全体的に穏やかな瀬戸内海航路のため、ほとんど揺れを感じませんでした。
▼帰路で見えた、夕日と遠くの明石海峡大橋
帰ってきてからも「また船乗りたいなぁ」「今度は船で一泊とかもいいかも」と妻子共に乗り気です。
神戸港での乗船時、向かいに宮崎行のフェリーが泊まっていたので今度はそれもいいかも、なんて話していたんですが
長距離になると往路の船で一泊、現地で一泊、復路でもう一泊、と3泊4日になってしまうので日程的になかなか難しくなります。
金曜日夜の船で出発してそこで一泊、土曜日朝に着いてそこで一泊、日曜日夜の船で一泊、月曜早朝に帰ってくれば…いやいや冷静になれよ……。
▼神戸港で、奥に停泊している宮崎行の船、フェリーろっこう
それでもいつか、と思わせる船旅の魅力。
一度もないよ!という方、ぜひ体験してみてください。